鉄印の旅 　会津鉄道、野岩鉄道、わたらせ渓谷鉄道 (2025.6.14)

6月9日に東京に行ったついでに、東北地区の車両の撮影を翌日にできたらと思っていたのですが、天気が思わしくないと言うこともあり、未踏破の南東北〜北関東の鉄印を集める予定に変更しました。対象となるのは会津鉄道、野岩鉄道、わたらせ渓谷鉄道です。これらの鉄印収集はわたらせ渓谷鉄道→(東武鉄道)→野岩鉄道→会津鉄道というコースと、逆に会津鉄道→野岩鉄道→(東武鉄道)→わたらせ渓谷鉄道という2つの方法が考えられます。当初は北に上がる前者のコースを考えていたのですが、前日に会津若松に入った方が、会津若松から東京に戻る時間と、桐生(わたらせ渓谷鉄道最寄り駅)から東京に戻る時間を比べたときに、活動当日の所要時間は後者の方がメリットがありそうだと考えたためです。実際に行程表を検討したところ、無理なく効率よくできる案であることがわかったためこの案を採用します。 喜多方 6:10-(4250D)-会津若松 6:25=>6:56-(3151D)-会津田島 8:06=>9:08-(314M)-新藤原 10:02=>10:39-(東武鉄道・鬼怒川線)-下今市 11:14=>11:24-(東武鉄道・日光線)-栃木 12:06=>12:13-(450M)-桐生 12:59=>13:06-(721D)-相老 13:12=>13:42-(720D)-桐生 13:48=>14:01-(454M)-高崎 14:49 会津若松でホテルを予約しようとしたのですがどこも満室。少し奥のラーメンで有名な喜多方でホテルを見つけたためここに宿泊することとします。きっぷをどうするのか気になるところなのですが、ネットで調べると、JR(只見線)、会津鉄道、野岩鉄道の3線連絡の連絡乗車券だけでなく、東武鉄道も加えた4線連絡乗車券が会津若松と喜多方で発売されているとあります。残念ながら会津若松駅のみどりの窓口は8時からの営業開始で会津鉄道の6:56発には間に合いません。ところが、喜多方駅は早い時間からみどりの窓口の営業をしているようなので、今回喜多方に泊まる価値がでてきます。 さて当日朝、4線連絡きっぷを購入するにしてもみどりの窓口が開くのが6:00、4250Dが6:10発と10分しか余裕がないので、大分早く駅に到着し、みどりの窓口の前でそわそわいながら待ちます。そして6時に窓口が開きました。そして「4線連絡切符」を欲しいと話すると、それは会津若松駅でないと買えないと言われました。発売駅が縮小されたのでしょうか? 仕方が無く会津若松駅まで行き、指定席券売機で4線連絡切符が買えないかいろいろメニューを開けてみたのですが見当たりません。せめて野岩鉄道までの3線連絡切符を買うため、時刻検索で試してみたのですが会津鉄道は無視されています。以前、伊豆箱根鉄道の撮影時に、三島からの連絡乗車券を時刻検索で発券できたのですが、会津鉄道は対応していないようです。会津鉄道に乗車する場合は只見線経由の連絡切符が必要になりますが、近距離券売機での対応のみとしているのでしょう。仕方が無いので近距離券売機で新藤原までの3線連絡切符を購入し、会津鉄道が発着する5番線に移動します。ホームには会津鉄道「AIZUマウントエクスプレス」AT-750形が停車しています。車内はリクライニングシートで、天井の空調ダクトや天井中央の空調リターン部の形状は223系の部品を使用しています。また、出入口の半自動操作用ボタンもJR西日本仕様、運転席もJR西日本仕様と、東日本にいながらJR西日本全開です(笑)。 「AIZUマウントエクスプレス」は定刻に発車し、まずは只見線を西若松駅まで走行、西若松駅で只見線と別れて会津線内に入ります。ここから山間部を走行することになるのですが、AT-750ができすぎていて窓の造りがしっかりしているせいか、外界と隔離されている感じ。リクライニングシートは快適なのですが、正直面白くありません。退屈だなぁと思いいながら会津田島に到着します。会津田島で鉄印を作ってもらいます。次の列車まで1時間ほどあるので街の中をブラブラ散策します。しばらくすると雨が降ってきました。やっぱり今日の撮影は無理ですね。 会津田島からは314M、そう電車での移動になるのですが、やってきたのは東武鉄道の6050系。今は野岩鉄道が保有しているみたいですが、2扉で客室中央にはボックスシートがずらっと並んでいます。車内は懐かしい国鉄臭が・・・・。それにしても臭い。下降窓を開けて臭いを逃がそうとするのですが、走行中に車掌に閉められてしまった。 会津線内の6050系は電車とはいえ線路がよくないこともあり、気動車と変わらない走りを見せます。途中、会津高原尾瀬口で東武500系リバティと交換します。会津高原尾瀬口からは野岩鉄道となります。野岩鉄道は近年建設されたこともあり線路は高規格で長いトンネルも多くとても楽しい路線とは言えません。線路上には時々ATS地上子が見えるのですが、どう見ても昔の国鉄が使用していた地上子と同じです。野岩鉄道はATS-Sを使用している? 新藤原に到着するとすぐに改札口に行って鉄印を作ってもらいます。すぐに鉄印が出てきたのでICOCAで入場します。本当であればここで30分以上後に発車する電車に乗る予定だったのですが、先ほど乗ってきた電車がまだ停車中だったので、そのまま乗り込んで終点鬼怒川温泉まで移動します。鬼怒川温泉駅に着くと特急が止まっています。これに乗れると予定より大分早く移動できるのにと思いネット予約を見てみると満席。車掌に念のために東武鉄道に立席特急券があるのか聞いてみましたがないとのことだったので、もともと新藤原から乗る予定だった電車を待つことにします。 駅構内ではカメラを構えている人がうろうしています。何かと思えばSLがやってきました。そういえば東武鉄道がSLを運行する話があったなぁ。これのことだったのですね。駅構内を入れ替えしているところをみなさん撮影しています。入換が落ち着いた頃に次の電車がゃってきました。この電車で下今市まで移動します。車内で特急の予約をやり直すこととし、なんとか下今市から栃木までの席を確保できました。 下今市で乗り換えなのですが、ホームに駅弁の売店があるのを見つけます。私鉄の駅で駅弁は初めての経験です。せっかくなので購入してホームで食します。ホームから機関庫が見えます。さっきのSLを管理しているようです。さて、特急リバティが入ってきたので乗車します。窓際の席だったのですが、しばらくすると女性2名連れがやってきました。通路をはさんで左右の席を予約していたようです。こちらはすぐに下車するので席をかわってもらって通路側の席に移動します。リバティは特急とは言いながらそんなに頑張るというわけではなくのんびり走っている感じです。栃木駅で下車するときに先ほどの女性に、窓際の席は別のお客さんが来るかもしれないから、そのときは動くようにお願いしてから下車します。 栃木では7分しか乗り換え時間がないのですが、この後、東京までの乗車券を仕込みたいと考えていました。急いでJRの駅の券売機に行くと指定席券売機に先客が1人いてゆっくり操作をしています。しかも支払いは現金です。携帯の時計を見つついらいらしながら待ち、ようやく順番が開いたので乗車券を仕込みます。乗車券は手元に残したいので、あえて山手線内の外にある大井町までの乗車券で、経由は新幹線と指定しています。 何とか発券できたので急いで改札を通ってホームに上がります。しばらくすると450Mが入線してきました。懐かしい211系です。211系はほぼJR世代の電車ですが、JR東海からも引退してしまいめっきり影が薄くなりました。 栃木から桐生まで約45分、ボーッとしていて桐生で下車するのを忘れるところでした。ここも7分の乗り換えなので、急いで一旦途中下車し、自動券売機で相老までの乗車券を購入します。 わたらせ渓谷鉄道は1番線から発車です。乗り継ぎ時間が短かったので乗車するとすぐに発車しました。列車は両毛線を走り、途中の信号所でわたらせ渓谷鉄道線に分岐します。下新田駅を出て暫くすると東武鉄道線が近づいてきて相老駅に到着です。この駅は東武鉄道も含めてわたらせ渓谷鉄道の社員が駅の管理をしています。ちなみに相老は「あいおい」と発音するのですが、私の最寄りの竜野駅の隣は相生(あいおい)ですので、ちょっと違和感があります。雨が酷くなってきました、いそいで屋根のない跨線橋を渡って出札口で鉄印を発行してもらいます。桐生までの乗車券は券売機で購入できます。30分程待つと桐生行きの列車が来るので、雨が降る中走ってホームに行き列車に乗ります。 これで今回の対象区間の鉄印を全て入手できたので、高崎から新幹線を使って帰路につきました。 今回は北関東〜南東北の鉄印を入手し。残るは関東にあるいすみ鉄道、真岡鐵道、鹿島臨海鉄道の3社と四国の土佐くろしお鉄道を残すのみとなりました。 今回の成果: 会津鉄道、野岩鉄道、わたらせ渓谷鉄道　累計: 35社