キハ183系を用いて札幌と函館を結ぶ特急「北斗」は、所要時間が3時間半かかっていたが、航空機との競争力を増すため、JR北海道はJR四国の2000系振子式気動車をベースに最高速度130km/hを持つ振子式車両キハ281系を1991年に開発し、1993年より量産を開始しました。
車体は軽量ステンレス構造で、先頭部のみは鋼製になっています。先頭車は高運転台構造で貫通扉を備えています。台車はベアリングガイド式制御振子台車N-DT281Aが採用され、高速走行時の乗り心地向上のためヨーダンパを備えています。機関は最高速度130km/hを確保するため、355PSのN-DMF11HZAを各車2台搭載し、変速機にはN-DW15Aが採用され、加速力・登坂力が向上しています。ブレーキは機関ブレーキ、排気ブレーキ併用全電気指令式を採用し、ブレーキの応答性を向上させています。制輪子は苗穂工場製の特殊鋳鉄を使用しています。
車内はグリーン車が2-1列のリクライニングシートで、シートピッチは1145mmです。普通車は2-2列のリクライニングシートでシートピッチは960mmです。
2005年より機関は355PSのN-DMF11HZDに換装されました。
現在キハ281系は札幌と函館を結ぶ「スーパー北斗」として活躍しています。
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