N700系0番台 0番台 1000番台 2000番台 3000番台 4000番台 5000番台 7000番台 8000番台 9000番台 編成表 形式一覧	Z編成 山陽新幹線 岡山-相生
	JR東海とJR西日本は東海道･山陽新幹線の更なる高速化を目指してN700系車両を開発し、2007年より量産車を製造しました。N700系の最高速度は山陽新幹線において500系と同じ300km/hとなりました。東海道新幹線では最高速度は従来と同じ270km/hに留まるものの、空気バネ車体傾斜装置を採用することにより曲線通過速度を向上させました。また加速性能も大幅に向上し、最高速度に達するまでの時間が短縮されました。 N700系は300km/h運転を実現するため14M-2Tユニットとし、IGBTの3レベルVVVFインバータ制御装置が出力305kWの誘導電動機を駆動しています。制動方式は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキを採用しています。N700系は制動力を電動車だけで受け持つことができるため、付随車に取り付けられていた渦電流ブレーキは廃止されました。集電装置は更なる低騒音化のため、下枠短縮型シングルアームパンタグラフを採用しました。 車体は700系と同様ダブルスキンアルミ構体を採用しました。先頭車両は低騒音化のため700系の9.2mに対してN700系は10.7mになりました。台車は700系を基本に車体傾斜機能を付加したもので、無段階切替型セミアクティブダンパを全車に装備しています。車体傾斜装置は空気バネを利用して車体を1度傾けることができ、これにより半径2500mの曲線においても270km/h運転が可能となりました。車間部は全周幌が設置され、低騒音化に貢献しています。 車内は300系や700系に類似しており、シートピッチは普通車が1040mm、グリーン車が1160mmとなっています。普通車の座席の幅は700系より拡大されました。なお、N700系より車内は全席禁煙となっており、新たに喫煙ルームを4カ所設置しました。また、モバイル用コンセントがグリーン車は全座席、普通車は窓側と車端席に設けるとともに、無線LANアクセスポイントの設置により車内でインターネットが利用できます。車体側面の行先表示装置は700系の幕式とは異なりフルカラーLED方式が採用されています。 N700系は2007年7月よりのぞみとして営業を開始し、のぞみに使用されていた700系を順次置き換えました。 2013年よりN700系0番台はN700系1000番台と同様の性能とするため改造が行われました。2015年に全ての改造工事が完了しN700系0番台は消滅しました。
	主要諸元 項目 内容 製造 2007-2012 車体材質 アルミニウム 編成 14M-2T 電気方式 交流25000V, 60Hz 車両性能 最高速度: 300km/h　加速度2.6km/h/s 全長 27,350mm (先頭車) 25,000mm (中間車) 全幅 3,360mm 全高 3,600mm 台車 TDT205 (動力車), TTR7003 (付随車) 集電装置 TPS303シングルアーム (16両編成中2両装備) 主電動機 T-MT9, T-MT10 (305kW) ギヤ比 2.79 主変圧器 TTM4 (786-0 and 786-700), TTM5 (786-500 and 786-200) 制御方式 TCI3 (IGBT) 冷房装置 TAU36, TAU37 設計 JR東海