813系1100番台

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鹿児島線水城-都府楼南

登場の背景と概要
2007年にJR九州は813系1100番台を投入しました。813系1100番台は3両編成で、電動車は中間車としました。

車体
車体の正面及び側面に設置している行先表示装置は、視認性向上のため大型のものに変更されました。これに伴い、先頭形状の変更、及び側面行先表示装置下の窓高さ寸法が縮小されています。車体側面には駅で待つ乗客に車掌が案内放送をするためのスピーカが設置されました。防音性能を向上させるため、弾性床材を採用しています。熱線吸収ガラスを側窓に採用し、ロールカーテンを廃止しました。

台車
台車は牽引装置を1本リンクに、軸受を円錐コロ軸受としたDT403K/TR403Kです。

走行機器及び補機
3レベルIGBTコンバータと2レベルIGBTインバータで構成されるPC402Kがモハ813形1100番台に2台設置され、出力190kWの誘導電動機MT402Kを台車単位で制御しています。このため、主変圧器は2次2巻線のTM409Kとしました。モハ813形1100番台の屋根上には、シングルアーム式パンタグラフPS401Kが取り付けられています。クハ813形1100番台の床下には電動空気圧縮機MH410K-C1000MLが、クハ812形1100番台の床下には15kVAの補助電源装置SC402KAがそれぞれ設置されています。

客室設備
客室設備は、扉間はシートピッチ910mmの転換クロスシート、車端部は固定式クロスシートです。なお、クハ813形1100番台には車椅子対応大型トイレと車椅子スペースが設置されました。運転席は817系と同じ左手ワンハンドルマスコン方式に変更されています。

改造
JR九州は扉付近の混雑緩和のため、2021年より扉間転換クロスシートの両端2列を撤去する工事が開始され、全車の改造が完了ました。座席撤去改造車は3100番台で区分されています。

現在の運行状況
813系1100番台は鹿児島線の門司港-荒尾間、日豊線の小倉-宇佐間、長崎線の鳥栖-肥前大浦間、及び筑豊線、篠栗線の普通電車や快速電車に使用されています。

主要諸元
項目	内容
電気方式	交流20000V, 60Hz
車両性能	最高速度: 120km/h
全長	20,000mm
全幅	2985mm
全高	4031mm
台車	DT403K (動台車)　TR403K (付随台車)
集電装置	PS401K
主電動機	MT402K (190kW)
駆動装置	中実軸TD平行カルダン方式 (歯数比: 6.50)
主変圧器	TM409K
制御方式	3レベルPWMコンバータ/2レベルVVVFインバータ制御: PC402K
冷房装置	AU403KA (42000kcal/h)
設計	JR九州